「儀礼文化」を何よりも尊びつつ、常に改革を怠らない「いのうえ」です。
大正2年(1913)、倉敷の町に「井上葬具店」として産声をあげた株式会社いのうえ。以来、100年余、地域の皆さまをはじめ、多くの方に支えていただきながら、その歴史を紡いでまいりました。
いのうえの100年。それは、改革の歴史でもありました。ご自宅でのお葬式が当たり前であった時代に、いち早く「ホール葬」のニーズを見越し、「エヴァホール倉敷」をオープンしたのは平成2年(1990)のこと。また、とかく不透明であった葬儀業界の価格設定を、他に先駆けてオープンなものとしたのも私たちでした。
また、私たちの発祥の地である倉敷市稲荷町の「エヴァホール中央」も、木の香漂う純木造葬祭式場として生まれ変わり、さらに明治時代の蔵をリノベーションした儀礼文化サロン「ギャラリィくらくろ」も併設。倉敷の街に息づく文化の発信拠点の一つとして活用いただければと考えております。さらに、岡山市中区藤原の地にオープンした「エヴァホール竜操」、JR児島駅南隣にオープンした「エヴァホール児島駅前」など、岡山県南に19のホールを展開。よりきめ細やかなサービスをご提供できる体制を整えていっています。
こうした事業展開の基本にあるのは、儀礼文化の担い手としての誇りと使命感を常に社員全員で共有し、それを実践しようという企業哲学です。「儀礼文化」の何たるかを見つめ、それを何よりも大切にしていく。具体的には、「葬儀葬祭は人間の尊厳に最も近い仕事である」という信念を貫き、故人はもちろん、お見送りに集うすべての方々の想いにお応えできるご葬儀を具現化させていただく。さらに、遺されたご遺族の方々へのケアにまでも心を尽くす。形だけのホスピタリティではなく、「心」対「心」、「人間」対「人間」のおもてなしを実践していくことこそが、私たちの矜持です。
だからこそ、自らを磨くことを怠りません。礼をわきまえ、やさしさと思いやりをもって和を尊び、人の喜びを自分の喜びにできること。それが「いのうえらしさ」であり、100年余の間、脈々と受け継がれてきた「いのうえ」のDNAなのです。
そんな私たちだからこそ、昨今、流行り言葉になった感もある「家族葬」、さらには、火葬だけで済ませる「直葬」など、単にコストのみで語る葬儀には異を唱えます。人数の多寡に関わらず、すべてのご葬儀に想いを込める。むろん、適切な料金を明瞭にご提示するのは当然のこと。その上で、お客様のご予算内で最上質のご葬儀を提案させていただきます。
これから世の中がどのように変わろうとも、「葬儀屋さんである前に、頼れるご近所さんでありたい」というスタンスは不変です。それが私たち「いのうえ」の存在意義であり、100年の信頼・信用であると肝に命じているのです。
いのうえグループ代表
- 倉敷商工会議所 会頭
- 学校法人関西学園 理事長 (関西高等学校 岡山中学校・高等学校)
- 国家公務員共済組合連合会 特約葬祭業者連絡協議会 会長